お店のパンを売っているところでの親子の会話がチラッと聞こえた時のことです。
当店のパンは、私一人の製造なので、大量生産ができません。
ですので、多くの種類を少しずつ焼いているので、お昼ごろに完売してしまうことが多いのです。
それで、お子様の希望するパンが無く、ショーケースにも、もうあと少しのパンしかなかったのです。
それでお子さんが、「だから早く行こうって言ったんだよー」といってくれるではないですか。
私になんでないんだよーと文句も言わずに。私は申し訳ない気持ちと、嬉しい気持ちがこみ上げてきました。
パン職人になってよかったなぁと思うときは数多くありますが、そういうお言葉が私を
木に登らせ、私はもっとがんばろうという気持ちになれます。 ありがとうございます。