お店をオープンする前に、丸の内のユーハイムでシェフしておられる志賀さんと
いうかたに、お世話になりました。
ドイツパンのとても詳しい方で、色々レシピを教わりましたが、
「レシピなんてものはいくらでも書けるんだよ。一番大事なのは、自分がどんなパンが造りたいかと言うこと。」
そのときはまだ自分がパン屋としてやっていけるか、心配で、それどころではなかったのですが、今になってその通りだなぁと思うようになりました。
私は志賀さんと同じパンは作れない。だけれども志賀さんも私と同じパンは作れない。
これでいいと思います。私なりのパンの流派を作ればよいと思います。
昔の剣術で言う何々流ですね。さしずめマルダ流のパンとでも申しましょうか。
いま4年目ですが、ようやく自信の「じ」くらいはもてるようになりました。
それもこれも応援してくださる方の声があるからです。
マルダ流派のパンをこれからは広める活動も社会貢献の意味をこめて頑張りたいです。